海外旅行のお土産の定番

私は海外旅行をしているとき、必ず行った先の国のハガキにその国の切手を貼って、友人、家族、そして自分自身に送るようにしている。
たいがい、帰国してしばらく経ってからそのハガキが届くのだが、海外旅行先で味わった楽しみを思い出すことができるので一石二鳥とでも言うべきか、とにかく得したそして満足した気持ちになれる。

 

そのため、これが習慣となっている。

 

きっかけはある年の冬に行ったシンガポール旅行だ。滞在は約1週間。
シンガポールはとてもコンパクトな国で、1週間もあれば国中観光して回れるのだが、ありとあらゆる観光地に行きつくして時間を持て余した私は、「そうだ!郵便局に行こう!」と思いついた。
いつもなら、宿泊しているホテルに頼んでお金を払って郵便を預けるのだが、時間があるので自分でハガキと切手を買い、手紙を書き、自分でポストに入れようと思ったのだ。

 

ハガキは観光ついでにお土産屋さんでマーライオンの写真のハガキを買い、その日の夜、友達や家族、自分にメッセージを書いた。
そして次の日、郵便局に行った。シンガポールから日本行きのエアメールハガキは、60セントだった。何やら花束のようなものを売っている男の人の絵が描かれている。

 

「素敵な絵だなぁ、何を意味する絵なのだろう」

 

と思いつつ、郵便局のカウンターの後ろにある机の上でこの切手をハガキに貼り、郵便局内にある郵便ポストに入れた。

 

旅行から帰って数日後、私がシンガポールから送ったハガキが自宅に届いた。

 

切手の絵についてとても気になっていた私は、切手をよく見てみた。
すると、ハガキの右上に「Vanishing Trades/Garland Maker」と書かれているのに目がいった。
調べてみると、「消えゆく商売」つまり、シンガポールに昔からあるが消えつつある伝統的な商売シリーズの切手で、私の手元にあるのは「生花の花輪屋」だった。

 

切手は、ただ郵便を届ける際に使うアイテムの一つだとも考えられるが、今回の旅行を通して、切手は、その国や地域の文化や歴史、大切にしているものを表すこともできるとても素敵なものだと感じた。
このシンガポール旅行を機に、海外旅行に出かけるたびにその国の切手を買ってはがきを送るようになったことは言うまでもないだろう。